2020年10月15日に、HashiCorpから新しいプロダクト「HashiCorp Waypoint」(ハシコープ・ウェイポイント)が発表された。このWayPoint 用のウェブサイト(https://www.waypointproject.io/)が公開され、概要が書かれていた。参考情報として、サイト上の記述をメモとして残す。
Waypoint キャッチフレーズ「Build. Deploy. Release.」
- Waypoint は構築、展開、プラットフォームを横断してリリースするための最新の(モダンな)ワークフローを提供します。
- Waypoint は1つの設定ファイルと共通のワークフローを使い、Kubernetes、Nomad、EC2、Google Cloud Run, などのプラットフォームを横断するデプロイメント(展開)を管理および監視します。
Waypoint における Build とは
- Waypoint はあらゆる言語やフレームワークに対応するアプリケーションを構築します。Buildpacks の用途は、共通フレームワークの自動的な構築、カスタム Dockerfile 、より洗練された制御のなされた他の構築ツールのためです。
- 構築ステップとは、あなたのアプリケーションとアセットをコンパイル、確認、そしてアーティファクト(成果物)を作成する場所です。
- このアーティファクトはリモートレジストリに公開したり、シンプルにデプロイのステップに渡せます。
Deploy とは
- 構築ステップで作成されたアーティファクトを、Waypoint は様々なプラットフォームにデプロイします。たとえば Kubernetes から EC2 の静的なサイトへのホストに対してです。
- 対象のプラットフォームに向けた設定を行い、一般的にアクセスできる新しいアプリケーションのバージョンを準備します。リリースに先がけて、デプロイメントはプレビュー URL からアクセスできます。
Release とは
- Waypoint は準備が調ったデプロイメントをリリースし、パブリックにアクセスできるようにします。この動作はロードバランサを更新したり、DNS の設定を変更したりします。正確な挙動は、対象となるプラットフォームに依存します。
- リリースステップはプラガブル(取り替え可能)であり、ブルー・グリーン、サービスメッシュの利用など、カスタムのリリース方式を適用できます。
Waypoint の機能
- Application Logs
- 実行中のアプリケーションとデプロイメントが出力するログの表示
- Live Exec
- アプリケーション実行中の環境でコマンドを実行
- Preview URLs
- パブリックにアクセスできるプレビュー URL をデプロイメント単位で取得
- Web UI
- プロジェクトと Waypoint によってデプロイされたアプリケーションをウェブインターフェースで表示
- CI/CD とバージョン制御統合
- 既存の CI/CD プロバイダやバージョン管理プロバイダ、GitHub、CicleCI、Jenkins、GitLab 等と統合
- 拡張性のあるプラグイン・インターフェース
- プラットフォームや構築プロセス、リリースッステムごとに Waypoint によるカスタムサポートを簡単に拡張
参考文章
- Waypoint by HashiCorp
- Announcing HashiCorp Waypoint