【参考訳】Vagrant Cloud へ移行のお知らせ(6月27日)

【参考訳】Vagrant Cloud へ移行のお知らせ(6月27日)

【参考訳】Vagrant Cloud へ移行のお知らせ(6月27日)

最終更新日 2019年10月21日

概要

HashiCorp の blog に Vagrant イメージの保管サービス Atlas から、Vagrant に関連する機能を6月27日に新 Vagrant Cloud に移行するという発表がありました。

ポイントは以下の通りです。

  • 公開 box のみの Vagrant 利用者は、移行後も同じ作業フローおよび Vagrantfile を利用できる
  • Atlas アカウントを Vagrant Cloud で使うには、有効化が必要(使わないままなら10月に削除)
  • Atlas 認証トークンは利用できなくなるので、事前に作成&移行設定が必要
  • 6月27日(日本時間28日午前7時)に30分以内のメンテナンスによる停止見込み

例によって詳細情報として参考訳を作成しました。以下どうぞ。

Vagrant Cloud 移行のお知らせ

6月27日、HashiCorp の Atlas から Vagrant に関する機能 を、自身のHashiCorp Vagrant クラウドへ移行します。

移行する機能は、以下の通りです:

  • Vagrant Box の作成機能(Vagrant Box Creation)により、誰でも利用できるパブリックまたはプライベートな box の公開
  • Vagrant Box のバージョン管理(Vagrant Box Versioning)により、box の更新と、利用者に変更の通知
  • Vagrant Box カタログ(Vagrant Box Catalog)による公開 Vagrant box の検索と発見

将来的に Vagrant Cloud の開発を独立させることで、現状の機能改善や、Vagrant 関連の新サービスを定期的に提供できるようになります。

もしも Vagrant を公開 box のダウンロードと実行のみに利用しているのであれば、これまでと何も変わりません。すべての box 名、バージョン、URL は同じままであり(あるいはリダイレクトします)、皆さんの作業フローや Vagrantfile に対する変更は不要です。

既存の Vagrant box やアカウントの移行に関する詳細を知りたい場合は、以下を読み進めてください。

背景

Vagrant Cloud は HashiCorp 初のホステッド・プロダクト(訳者注:データ等を預かる製品・サービス)であり、初めてのオープンソース・プロダクトである Vagrant 用に向けて、Vagrant box の検索、管理、共有機能を提供しています。これまでは Atlas として、そして Terraform と Packer 機能に特化した Terraform Enterprise として発展してきました。

HashiCorp のプロダクト一式(suite of product)に統合されたプラットフォームは、たとえば Terraform Enterprise、Consul Enterprise、Vault Enterprise、Vagrant Cloud、いずれは Nomad Enterprise があります。これらのプロダクトから、 Atlas は離れつつあります。今ある Atlas の全機能は、プロダクトごとに分けられています。現在、 atlas.hashicorp.com ドメインに存在している機能は Terraform Enterprise と Vagrant Cloud 機能のみです。そして、近いうちに Terraform Enterprise に関するドメインは移行します。移行が完了したら、Atlas ブランドを削除します。

Vagrant Box、ユーザ、organization、team

すべての Vagrant box は、6月27日に新しい Vagrant Cloud へ移行します。さらに、すべてのユーザと organization を複製します。既存の box に対するコラボレータやチーム制限(ACL)は、新しいシステム上でも同一です。

既存の box 名(hashicorp/precise64)と URL は現状のまま利用できます。あるいは、適切な場所へ恒久的にリダイレクトします。皆さんがパブリック Vagrant box しか使っていないのであれば、お使いの Vagrantfile や作業手順を変える必要はありません。プライベート Vagrant box の利用者は、新しい認証(詳細は後述)の作成と、移行完了後に Vagrant Cloud アカウントの有効化(アクティベート)が必要です。

Vagrant Cloud のユーザと organization のうち、Vagrant Cloud への移行した後でもログインしていないか Vagrant box を公開していなければ、使用していないものと判断します。使われていないアカウントは 2017年10月1日に削除します。

Vagrant Cloud アカウントの有効化

Atlas アカウントで Vagrant Cloud を使い始めたければ、まず Vagrant Cloud アカウントの有効化が必要です。そのためには Atlas へのログインとパスワード認証が必要です(設定している場合は、二要素認証も)。Vagrant Cloud ログイン画面上にも、同様のリンクや手順を表示します。

Vagrant Cloud アカウントが有効化されたら、Vagrant Cloud 用の新しいパスワードと、オプションで二要素認証も設定できます。これまでの Atlas アカウント、パスワード、二要素認証の設定を Atlas で変更せずに使い続けられません。

Vagrant Cloud の新しいユーザは、アカウントをいつでも無料で作成できます。

認証トークン

もしも現在 Atlas の Vagrant 機能を使うために認証トークンを使っているのであれば、新しい Vagrant Cloud トークンを6月27日よりも前に作成する必要があります。既存のトークンの確認と新しいトークンの作成には、アカウント設定にあるトークンのページ をご覧ください。

新しいトークンの作成時には “Migrate to Vagrant Cloud”(Vagrant Cloud へ移行)のチェックボックスを有効にします。

トークンの一覧から、との認証トークンを Vagrant Cloud に移行するかを確認できます。

(対象の)認証トークンは6月27日に Vagrant Cloud へ移行します。また、この時点で Terraform Enterprise からも削除され、Terraform や Packer 操作を行えなくなります。6月27日までに Atlas でトークンを作成していない場合は、Vagrant Cloud に移行後、トークンの作成が必要になります。

Packer と Terraform Enterprise

Terraform Enterprise (Atlas) における Vagrant box の作成にあたり、 Packer には2つのポスト・プロセッサ(post-processor)、つまり atlasvagrant-cloud があります。atlas ポスト・プロセッサでは、6月27日以降 Vagrant box を作成できません。現在 Packer で Vagrant box の送信を行っている場合は、vagrant-cloud ポスト・プロセッサを使用中かどうかご確認ください。具体的には vagrantup.com の Vagrant Cloud 移行ドキュメント(英語) をご覧ください。

Vagrant Share

Vagrant Share 機能は廃止となります。そのかわりに Vagrant は ngrok とのネイティブな統合をサポートします。Vagrant Share の利用者は6月27日までに ngrok-powered Vagraht 共有ドライバ への切替を行うべきです。こちらは Vagrant の次期バージョンからデフォルトになります。

停止時間

Atlas/Terraform Enterprise 内の Vagrant サービスは 6月27日の午後6時(EDT;米国東部夏時間)/午後3時(米国太平洋夏時間/ タイムゾーンの確認 )から(※日本時間6月28日(水) 午前7時~)移行完了まで少々の停止が発生します。かかる時間は30分以内を見込んでいます。移行状況に関する最新情報は status.hashicorp.com をご覧ください。

詳細な情報

直近の移行に関する詳しい情報は、 vagrantup.com の Vagrant Cloud ドキュメント をご覧ください。Vagrant Cloud や移行に関するご質問がございましたら、 support@hashicorp.com までメールをお送りください。

原文

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